今回は、アート引越センター株式会社経営企画部の藤田様と管理部の飯嶌様にお話を伺いました。同社は、カーボンニュートラル社会の実現に向け、SPOBYを導入し、従業員一人ひとりの脱炭素行動変容に取り組んでいます。また、大阪府と、府民、企業が連携し推し進めるプロジェクト「脱炭素エキデン大阪」にも参画し、地域全体での脱炭素行動の輪を広げています。藤田様と飯嶌様には、こうした取り組みの背景や導入後の変化、そしてこれからの展望についてお話を伺いました。
当たり前を作るのは人の力/SPOBYと脱炭素エキデン大阪で進めるアート引越センターの行動変容

2025/10/1
#脱炭素エキデン
#アート引越センター株式会社
アート引越センター株式会社について
アート引越センター株式会社は、引越を専業とする会社としてはじめて創業されました。引越を運送業ではなく、「サービス業」という考えのもとサービスの提供を続けています。お客さまの「あったらいいな」の視点に立って、「エコ楽ボックス」シリーズの開発・活用等、社会環境の変化やニーズを先取りした新商品・新サービスの開発に努めてまいりました。アートグループとしても、引越事業を中核として「暮らし方を提案する」企業グループへと事業領域はますます広がっています。

現在取り組まれているサスティナブルな事業や活動について
環境にやさしいごみゼロの引越を目指してSDGsに力をいれています。
- ・SPOBYの導入
- ・エコ楽ボックスシリーズの開発・運用
- ・全従業員へオリジナルエコバッグの配布
- ・リモートライブ見積「ミライ」の導入
- ・社内誌『私たちのSDGs特集コラム』の発刊
- ・女性活躍推進プロジェクト”Weチャレンジ”の発足
- ・業界初の定休日の導入 など
Q.脱炭素エキデン大阪参画のきっかけを教えてください。
A.
従業員ひとりひとりが環境問題について意識できるきっかけをつくりたいと思ったからです。
運送業界は業態の特性上、CO₂排出などの環境問題に対する課題が多いからこそ、自分たちがCO₂排出へ加担していることを自覚し、少しずつ行動へ変わってほしいと思っています。このような背景から、アプリをいれるだけで実施できることにも魅力を感じ、従業員の健康促進とともに楽しみながら環境への意識を高めるきっかけになると考え参画を決めました。
Q.SPOBY導入前に感じていた課題や導入の目的は何でしたか?
A.
脱炭素が困難な業態においても、従業員一人ひとりが環境意識を持つ風土を醸成することです。
きっかけと重複する部分もありますが、当社はトラックを使用する業態のため、現状、今すぐにCO₂排出ゼロにすることは難しいと考えています。しかし、その中でも従業員の一人ひとりが少しでも意識を持って欲しいと考えておりました。
Q.実際にエキデンに参加して、社員のみなさんからの声や反響はいかがでしたか?
A.
「〇〇当たったよ!」「またはずれちゃった!」など、話題の一つとしてコミュニケーションを取ることが増えました。
全国に支店があり、現時点ではすべての声を拾いきれていませんが、今後そういったところでもコミュニケーションを深め、さらに盛り上がることができるよう取り組んでいきたいです。社員一人ひとりの意識を自然に変えるきっかけになったと感じます。
Q.藤田様ご自身の行動に変化はありましたか?
A.
「一駅歩こうかな」と思う機会が増えました。
私自身、車をもっていないので休日の買い物は自転車や徒歩でしたが、最近では仕事終わりに最寄り駅の一駅前で降りて、買い物をしながら徒歩で自宅に帰ることが増えました。日常の中で無理なく取り組める選択肢が増えたと感じています。
Q.SPOBYを通じて、今後実現したい未来像や目標を教えてください。
A.
脱炭素を“当たり前”に意識できる人を少しずつ増やしていきたいです。
まずは、SPOBYアプリの社内参加人数を増やすことが直近の目標です。そして、地球にやさしい行動や、脱炭素などの環境問題をあたりまえに意識できるような人材が少しずつ増えていくことを願います。会社として、SDGsに力を入れていますが、まだまだそのための行動に移ってはいないことが現状です。しかし、社員の目に触れることがあたりまえになってきた今、やっと認知されてきているように感じるので、さらに従業員が理解できるように取り組みを考えていきたいです。100%の行動変容は難しいかもしれませんが、少しずつ変化が見えるようつながっていってほしいです。
